善行のおはなし
小田急線善行駅の南側にある市民センターの北西付近(平和台町内会)は、江戸時代初期まで「善行寺」があったと伝えられている。この一帯は善行寺村と呼ばれていたが、明治以降、小字として善行となった。
坂の町 善行の歴史は古く、稲荷台地(本藤沢4丁目付近)では旧石器時代の遺跡や弥生時代の住居跡が発見されている。善行消防出張所近くではシジミの貝塚が、昭和7年に開設された藤沢ゴルフ場(現在の県立体育センター周辺)造成のときには、古墳時代の土器が多数出土しており、2万年前にはすでに人々が住みついていたと考えられる。
昭和40年、現在の善行4丁目で奈良時代の骨蔵器が見つかっているが、この地には乾塚(いぬいづか)という地名が残っており、この墓地が由来と推測される。
小田急江ノ島線 善行駅周辺の航空写真
**昭和45年頃**